社会構造から性別をなくす

近年、日本でも女性の社会的地位向上やLGBTQへの理解がようやく進みつつあるものの、世界的に見ればジェンダー・ギャップ指数2021で120位とまだまだ大きく遅れをとっています。
今でも、「最近出てきたLGBTQのためになぜ我々が歩み寄らなければならないのかーー」という批判の声を耳にします。
確かに、今までの文化や制度を急激に変えるということは難しく、越えるべき壁も多いのが現実です。

しかし、社会的な、ジェンダーロールとしての「男女二元論」によって、個性を押し殺してきた人も少なくないのではないでしょうか。

男らしさ、女らしさの中で輝けることは、素晴らしいことと思います。
だからといって、そこに嵌れなかったらダメな人間だと言うわけではなく、素敵な個性として、堂々と胸を張って生きられる社会になって欲しいと願ってやみません。

「男性」「女性」の枠組みにはまるかどうかではない「自分が本当に好きなもの」を、見つめ直してみませんか？

私は、小さい頃から、ミニ四駆が好きでスカートを履くことが苦手な女の子でした。「女の子らしくしなさい」と注意されることもしばしばありましたが、好きなものを好きと言えなくなっていくような窮屈さを感じていました。

大人になって、友人からのカミングアウトをきっかけに自分のセクシャリティを自覚。そこで初めて、男女の枠に当て嵌まりきらない自分の姿に気づくことができました。

しかしその後、「男性とお付き合いしている私」と「女性とお付き合いしている私」とでは、周囲の反応だけでなく、受けられる社会保障も制度も大きく違うことに戸惑いました。
私自身も、当時のパートナーをおもう気持ちは何も変わっていないのにも関わらず。
女の子らしくなかった「私」も、誰とお付き合いしている「私」も、同じ「私」。ただ好きになるものが所謂”普通”と違っただけではみ出てしまうこの社会を、変えていきたいと考えるようになりました。

私たちは、社会構造から性別をなくすことで、⾃分の個性に⾃信を持ち、堂々と胸を張って⽣きられる⽇本を作ります。